成年後見の申立 ざっくり紹介!
解説その1:
判断能力が低下することで法定代理人(成年後見人など)を求められる時代
判断能力が低下することで、自分の判断を理解できないで不要な物をたくさん買ったり、または自分の判断を理解していない人から物を購入することで後に大きなトラブルなどが生じることがあります。
そのようなことを防止するために、判断能力が低下した方でも適切な取引ができるように、又は守るために、法定代理人(成年後見人など)が求められる時代となりました。
従前の”禁治産制度”や”準禁治産制度”の時代を思い出す方もいると思いますが、現在の成年後見制度は、非常の多くの方が利用する制度となっています。
解説その2:
生活の色々な場面で、成年後見人等が求められる
成年後見制度を利用することで法定代理人が選任されます。法律で定められた成年後見制度もだいぶ社会に浸透してきており、多くの企業も「法律に従った」運用をすることでトラブルを防止し、判断能力が低下した方が不利にならないよう配慮しています。たとえば「銀行取引」「施設入所」「相続手続」「不動産売却」などでは、特に法定代理人が要求されます。
解説その3:
成年後見人などの法定代理人の利用は、家庭裁判所に申立て
成年後見制度の利用を提案された場合や、必要となった場合、どこで手続きをするのでしょうか?多くの方が「市区町村役場」を連想すると思いますが、実は「家庭裁判所」が申立手続きを担当しています。
経験上、後見申立てをオススメする方
銀行から「成年後見制度を利用してください」と言われた方
施設入所費用の準備として不動産の売却を検討している方
介護離職(介護が原因で仕事を失うこと)をしそうな方
立替金の負担が大きく、自分の生活が圧迫している方
申立手続の作業内容
一般的な後見制度利用の申立に必要な作業は、次のとおりです。
① 申立に必要な情報をお聞きします。
② 財産状況の確認
③ 収入・支出状況の割出し
④ 各行政機関にて、申立必要書類の取得・収集
⑤ 親族関係説明図の作成
⑥ 家庭裁判所へ訪問日時の調整、打ち合わせ
⑦ 提出する申立書の作成
⑧ 申立予約日に申立人に同行(家庭裁判所)場合による
実例(当事務所の実績による)
- 依頼の動機
- ●Aさんの動機
→ 介護と同時並行で後見申立ては負担が重すぎた
●Bさんの動機
→ 金融機関から促されてはいたものの、実際、何から手を付けてよいか分からず、時間だけが過ぎて行った
●Cさんの動機 - → 実際、自分で申立所等を取りそろえたが、想像以上に大変で、自分では手続は無理だと悟った
●Dさんの動機
→ 単純に申立書の作成を頼める人の存在を知らなかったので、手続きが遅れてしまった
- 当事務所(矢野司法書士事務所)
- ご希望に沿った手続を代行させていただきました。
手続後の感想(当事務所ヒアリング実績による)
後見制度の利用申立が無事に終了し、後見人等がついた後の「お気持ち」をおたずねしています。後見制度の利用申立が「あなたにもたらすモノ」は、次の気持ちのようです。
●幸福感
暗中模索、手探りでやってきた介護に、専門家の後見人もついて頂き、力強い味方ができた喜び
●満足感
介護を自分でしなければと1人で勝手に思い込んでいたが、後見制度を利用し、本人により良い介護生活を準備できたので、満足でした
●解放感
誰にも言えなかったが、正直、自分でできる限界を超えており、介護が大きな負担になっていた。専門家の後見人がついたことで、精神的に楽になり、自分を取り戻せた
●安堵感
仕事と介護で寝る暇がなく、本当に自分が倒れそうだったが、後見申立をして専門職後見人が付いてくれたことで、介護離職せず、自分の生活を立て直すことができ、ホッと安堵感が湧きあがってきた。
基本報酬(価格)
成年後見の申立を当事務所におかませ頂く際に重要な要素が、当事務所への報酬となるでしょう。また、当事務所への依頼によって、どの程度の負担軽減になるのかも重要な要素となるでしょう。
(1)あたな の作業内容
- 当事務所へ依頼してよいか、他の関係者へ打診(兄弟姉妹や関係親族など)
- 委任状などに押印
あなたの作業はおおむね2つ。他の作業は当事務所が代行します!
(2)当事務所 の作業内容
- 申立に必要な情報をヒアリング
- 財産状況の確認
- 収入・支出状況の確認・割出
- 各行政機関にて、申立必要書類の取得・収集
- 親族関係説明図の作成
- 家庭裁判所へ訪問日時の調整、打ち合わせ
- 提出する申立書の作成
- 提出する財産目録・収支表の作成
- 申立予約日に申立人に同行(家庭裁判所)※場合による
費用(後見申立て)
当事務所の料金一覧のご案内です。
手続料金には、「①当事務所報酬」と「②実費(印紙代など)」が含まれます。
明確で分りやすい価格表示を心がけておりますが、ご不明な点がございましたら、ご遠慮なくお問合せください。
相続登記 諸費用
①基本報酬: 11万円~
②実 費 : 印紙代/戸籍住民票等取得実費等
後見制度申立手続の費用は、申し立てる制度(後見・保佐・補助)により若干変動します。
詳細につきましては、ご依頼前に事前見積(概算)致しますので、お気軽にお問い合わせください。
付随サービス お気軽にご相談下さい!
成年後見制度の積極的な利用を支援するため、経験豊富な司法書士が下記サービスを提供しています。
手続の詳細、費用についても、お気軽にお問い合わせください。
- 市区町村役場等(高齢者相談課等)へ同行
- 成年後見人・保佐人・補助人の候補者