成年後見人として、それぞれの方の生活を支援していく中で、肌で感じることがあります。

それは、「私は常に怪しまれている」ことを感じることです。

財産管理というものは、管理しているだけで「怪しい」のです。
正しく業務を遂行していても、他から見れば「怪しい」のです。

ということ。

ご本人からも、ご親族からも、家庭裁判所からも、みんなから怪しまれる存在が、財産を管理する者の宿命なのです。

今でこそ「なんとも」思いませんが、新人時代は堪(こた)えました。
親族後見人の方なども、「財産を管理するだけで怪しまれる」「そいうゆうものか」と思って業務遂行すると、少しは気が楽になりますし、「そう見られるのであれば、領収書とかキチンと保管しなきゃ」ともなります。